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「アグリコン型イソフラボン」は吸収率と抗酸化パワーがケタ違い!

陳瑞東クリニック 陳瑞東院長に大豆イソフラボンの機能性と話題のエクオールについてお話を聞きました。

陳瑞東先生

陳瑞東(ちんずいとう)クリニック 陳瑞東院長 東京大学医学部卒業。東京大学医学博士。 米国National Institute of Health、癌研究会附属病院婦人科を経て、平成20年、赤坂にクリニックを開設。 癌治療や東洋医学などの多方面の医療経験を生かし、個性にあった診療を行う。 『大豆イソフラボン』(幸書房)、『女性の医学全書』(日本文芸社)など著書多数。

女性ホルモンを失うことを恐れてはいませんか?

女性のみなさんにお聞きします。更年期になると女性は閉経しますが、閉経は病気ですか? もちろん病気ではありません。閉経は女性が年齢を重ねていく結果起こる自然の流れ。 だから、私たちは女性ホルモンをうすなうことを恐れてはいけないのではないでしょうか? むしろ、骨が弱くなり、血管の病変が始まり、動脈硬化が進むなどの体の変化が過度にならないような工夫が大切です。 そのためには老化を進めない、運動や食生活が欠かせません。 日本には豆の文化があります。「畑の肉」といわれる大豆は栄養価が高く、 自然のバランスがとれた体によい食品です。なかでも「大豆イソフラボン」は世界でいま、注目されています。

アグリコン型のイソフラボンは吸収率がバツグン

大豆製品に含まれるイソフラボンについて、詳しくみていきましょう。 イソフラボンには「グリコシド型」と「アグリコン型」の2種類があります。 豆腐や納豆、豆乳など一般的な大豆製品に含まれるイソフラボンはグリコシド型。 イソフラボンの周りに糖類がついているので、吸収されにくく、吸収されるまでに6〜8時間かかるといわれます。 アグリコン型は、糖類がはずれているので吸収されやすいのが特徴。2時間ほどで吸収されます。 特に体調を改善したい人、疲れている人は、腸で糖をはずす働きがあまり強くない場合があります。 そういう方は、サプリメントを上手に利用して、アグリコン型のイソフラボンをとることが有用といえるでしょう。 一方で、イソフラボンに関して多くの女性が抱くイメージは、 「大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た働きをするから、更年期にいい」ということかもしれません。 実際に、イソフラボンは植物性ポリフェノールの一種で、その分子構造は、 女性ホルモンのエストロゲンによく似ています。そのため、女性ホルモン様の働きをするとことが知られていますが、 実際は、女性ホルモンの1000分の1程度の活性しかありません。 それだけ、体におだやかに作用してくれる利点があります。 ただ、「イソフラボン=女性ホルモン様」作用ばかりに注目が集まるのは、実にもったいない。 イソフラボンには、さまざまな健康への利点があるからです。たとえば、抗酸化力。 とくに大豆胚芽を発酵させて抽出したイソフラボンには、通常のイソフラボンの1000倍以上の抗酸化力があります。 過度の酸化ストレスは炎症、老化、肌のくすみが進みます。 おだやかな抗酸化作用はこれらを予防し、健康を維持してくれます。 そのほかにも、血流改善の働きがあり、冷えや肩こりを改善してくれます。 また、コレステロールを増えにくくする働き、血圧を安定させる働きも知られているので、 東洋医学で重視されている未病の段階から、健康への強い味方になってくれます。 女性ホルモン様作用に加え、イソフラボンのこのような幅広い働きが、私たちの健康を支えてくれているのです。

今話題のエクオール!ポイントは腸内環境

最後に少し難しい話をしましょう。 アグリコン型イソフラボンは、さらに3種類に分けられます。下の図をご覧ください。 このうち、「ダイゼイン」というイソフラボンは、腸に入ると、腸内細菌によって代謝され、 「エクオール」という物質に変わります。つまり、エクオールはイソフラボンの代謝物なわけです。

イソフラボンの種類

このエクオールは、女性ホルモン活性が強いとされ、いま注目されていますね。 ただし、エクオールを作ることができる人と、作ることができない人がいるのがやっかいです。 その差は、腸内細菌の状態によって決まります。 ですが、心配することはありません。いろいろな種類の乳酸菌、ヨーグルトや、乳酸菌を増やすオリゴ糖や にんじんをとることで、腸内環境が変化し、ダイゼインからエクオールに代謝される可能性があるからです。 乳酸菌には大腸がんのリスクを減らす働きがあがり、体内環境もうまく変えることで、余禄ももらえるということです。 大豆胚芽を発酵させたイソフラボンをとるだけでなく、様々な工夫をすることで、 未病の段階から健康を維持し、楽しい人生を過ごしたいものです。 健康にはいろいろな工夫が必要です。未病と食養は切り離せないものなので、 イソフラボンをきっかけにして、大豆のもつおだやかな健康作用を見直されてはいかがでしょうか。 ※2014年11月20日「主婦の友デラックス」より転載