神奈川県相模原市にあるソフィアレディスクリニック佐藤院長に大豆イソフラボンと内蔵肥満の関係についてお話を聞きました。
私のクリニックに来られる更年期の患者さんの多くに、共通して見られるのが血流の悪さと、内臓肥満です。血液がドロドロしていると、
冷え性や卵巣機能低下、生活習慣病などの障害が出てきますが、ドロドロの原因の一つが内臓肥満なのです。
脂肪には、エネルギーとして利用する善玉脂肪(褐色脂肪)と、燃焼しきれない中性脂肪が蓄えられた悪玉脂肪(白色細胞)の
二種類があります。
善玉脂肪が多く活発に活動していれば太りにくいのですが、悪玉脂肪は、特に内臓に蓄積して糖尿病や高血圧、動脈硬化、高脂血症などの
生活習慣病の原因となります。見た目にはやせていても、内臓脂肪の多い方が更年期以降の女性に多く見られるので注意が必要です。
内臓脂肪が多くなる原因の一つは、ホルモンバランスの変化です。
閉経を境に女性ホルモンのエストロゲンが減少しますが、もともとエストロゲンには肥満を抑える働きがあるため、
これが減ることによって肥満を抑えるタガが外れてしまうわけです。
内臓肥満を解消する特効薬はなく、バランスのよい食事や規則正しい生活、適度の運動ということになります。
食生活にサプリメントをとり入れると、より効果が出やすいと思われます。
いま、私のクリニックでは、内臓肥満を抱える患者さんに、大豆イソフラボンのサプリメントをとってもらう臨床試験を進めています。
大豆イソフラボン、なかでも大豆胚芽からつくられたアグリコン型イソフラボン「AglyMax(アグリマックス)」には大変強い抗酸化作用があるため、
血液がサラサラになり、代謝も良くなって、エネルギーが燃焼しやすくなります。
さらに、コレステロールが下がる、血糖値が下がるなどの効果が期待できます。
このアグリコン型イソフラボンのサプリメントをとり始めて数週間で内臓脂肪が減り、体調がよくなる方が出てきています。
アグリコン型イソフラボン「AglyMax(アグリマックス)」に悪玉脂肪を善玉脂肪に変える作用が期待できるのではと注目しています。
臨床試験の結果については、2005年11月13日「第20回日本更年期医学会学術集会」において発表いたしました。
(ソフィアレディスクリニック院長 佐藤芳昭)