関節痛は、手指、ひじ、腰、ひざなどに多く発症し、中でもひざに顕著にあらわれます。 「こわばり」「正座するとひざが痛い」「階段の上り下りがつらい」「ヒールがはけなくなった」 「ひじが痛くて重い荷物が持てない」など、その悩みはさまざまです。 ひざの変形性関節炎に悩む人は、60歳以上の男性の20%、女性では倍の40%にのぼると言われています。
関節の骨と骨が接する部分は軟骨で守られています。この軟骨はおもにコラーゲンや水分でできていて、 関節の動きを滑らかにし、衝撃を和らげる働きをしています。 年とともに軟骨はすり減っていきますが、一般的に、女性は男性に比べて関節の面積が小さいために、 一定面積あたりの関節にかかる荷重が大きいことも女性に悩みが多い要因とされています。 さらに、検査をしてもリウマチや膠原病など原因が特定できないときは、エストロゲンの減少による軟骨代謝異常で関節破壊が起こっている場合があります。 また、エストロゲンが軟骨の成分であるコラーゲンの生成にも大きく関わっているため、更年期を迎えてエストロゲンが減少するとコラーゲンが作られにくくなり、関節の軟骨が不足して、痛みを引き起こす原因となります。
ロコモ(ロコモティブシンドローム)は、骨、関節、軟骨、権間板、筋肉といった運動器のいずれか、あるいは複数に障害が起こり、「立つ」、「歩く」といった機能が低下している状態をいいます。進行すると要介護・要支援のリスクが高まり日常生活に支障をきたしてしまいます。
ロコモを予防するには、関節の痛や腰痛を病気ではないからとそのまま放置せず、不調や違和感を感じたら医師や専門医に相談し、適切な診断を受け、早めに対処・治療することが大切です。また、特に女性は更年期になり骨の代謝に関連している女性ホルモンの分泌が急減すると、骨密度が減少し骨粗しょう症になりやすくなりますので注意が必要です。
そのため、毎日の生活の中で、エレベーターではなく階段を使う、ちょっとした買い物は歩くなど、小さな意識をして日常の中で活動量を増やしていく習慣を持つがロコモ対策にはとても大切です。
内膝眼(うちしつがん)
ひざの皿の真下、内側にあるくぼみ
外膝眼(そとしつがん)
ひざの皿の真下、外側にあるくぼみ
更年期以降
更年期
よくある質問
豆腐や納豆、豆乳などの大豆食品はさまざまな栄養素を含み、とくに女性には積極的に摂ってほしい食品です。 ただ、これら…
[続きを読む]もちろん大丈夫です。 女性の場合、更年期以降に特に注意したいのが骨粗鬆症です。 閉経後には骨密度が年2~3%も減…
[続きを読む]特に問題はありません。ただし、イソフラボンをサプリメントで利用する場合の上限値は30mg/日という評価が出ております…
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年齢による軟骨のすり減りに加え エストロゲン不足が原因になっていることも・・・