イソフラボンの効果を効率的に得たい場合は、サプリメントでの利用をお勧めいたします。 大豆製品に含まれるイソフラボンは、グリコシド型イソフラボンといい、腸内細菌で分解され分子量が小さくならなければ吸収できません。 腸内環境は個人差も大きく、十分な量を吸収できるかどうかはわかりません。 そのため、イソフラボンの働きを十分に期待し、必要の量を確実に摂取するためには、サプリメントを利用するほうが効率的です。 ただし、その際は、予め吸収効率を高めたアグリコン型イソフラボンであることを確かめてから利用するようにしましょう。
豆腐や納豆、豆乳などの大豆食品はさまざまな栄養素を含み、とくに女性には積極的に摂ってほしい食品です。
ただ、これらの商品に含まれるイソフラボンは、ほとんどが吸収されにくい「グリコシド型」。
アグリコン型イソフラボンが多く含まれているのは、発酵させた味噌や醤油だけなんですが、塩分も気になり、
そんなにたくさん食べられませんね。
イソフラボンの働きを十分に感じるためには、サプリメントの利用が効率的です。
ちなみに、アグリコン型イソフラボン30㎎分のイソフラボンをお味噌汁で摂取する場合、おおよそ10杯分 ※にもなるんですよ。
※当社調べ
大豆イソフラボンの摂取量については、食品安全委員会より「1日の総摂取量を70~75㎎、 そのうち特定保健用食品(トクホ)からは30mgの範囲におさまることが 望ましい」との指針が出されています。 ただし、食品安全委員会の評価である「1日75mg」という値は、世界中のさまざまな研究報告を検討したう上で、安全のため、 かなりの安全幅をとった数値になります。 しかも「毎日欠かさず、長期間、継続して摂取する場合の平均値」で「これを超えたから直ちに健康を害するというものではない」としています。
国民栄養調査(平成14年)によると、平均的な日本人のイソフラボンの摂取量は1日あたり、 厚生労働省で16~22㎎、農林水産省の発表で18㎎と、まだまだ足りません。 一方、イソフラボンの骨密度に関する研究を見てみると、研究によっては1日の摂取量が54㎎や多いもので76㎎などがあり、 摂取期間も半年間や1年と長期にわたるものが多くあります。
そのため、イソフラボンの効果を十分に得るためには、むしろ1日70~75mgは積極的にとりたい量と私たちは考えています。 平均的な日本人のイソフラボンの摂取量を考えると、健康食品を利用する場合も、大豆食品を意識して摂取し、 1日の摂取目標70~75㎎を補えるようにしたいですね。
食品安全委員会のイソフラボンの評価によると、15歳以上の方を対象としています。(妊娠中および授乳中は除く) したがって、乳幼児および小児についてはサプリメント等から上乗せして摂取することは勧められておりません。
もちろん大丈夫です。
女性の場合、更年期以降に特に注意したいのが骨粗鬆症です。
閉経後には骨密度が年2~3%も減少していくといわれており、骨粗鬆症による骨折で、寝たきりになるケースも多いです。
イソフラボンは、破骨細胞の働きを抑制し、骨芽細胞の働きを促進する作用がありますので、更年期以降も骨粗鬆症予防として利用されることをお勧めします。
15歳以上の男性であればどなたでもご利用いただけます。
※食品安全委員会のイソフラボンの評価によると、15歳未満の方はサプリメント等から上乗せして摂取することは勧めておりません。
実は、男性にも少量ではありますが、女性ホルモン“エストロゲン”が分泌されています。 (逆に、女性も男性ホルモンを分泌しているのですよ。) 私たちの体の中では、割合こそ男女で異なるものの、それぞれのホルモンがバランスをとりながら体内で働いているのです。 一方のイソフラボンはというと、実際のエストロゲンと比べると1,000分の1~10,000分の1程度の力しかありません。 そのため、体内でエストロゲンがしっかりと働いている中では、その力を越えてイソフラボンがエストロゲン様作用をすることはありません。 つまり、女性化することはないということですね! ですが、イソフラボンは、肥大化してしまった前立腺を刺激する悪玉男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)の産生を抑制したり、 前立腺へ作用するのをブロックする役目として、男性の体内で働いてくれます。
私たち日本人は、大豆イソフラボンを含むさまざまな大豆由来食品(豆腐、納豆、味噌等)を日常的に摂取してきた長い食経験を持ちます。 その歴史の中で、安全性について特別問題が提起されたことは、これまでありません。 また、学術的な研究からも副作用に関する報告は確認されておりませんので、安心してご利用ください。
特に問題はありません。ただし、イソフラボンをサプリメントで利用する場合の上限値は30mg/日という評価が出ております。 そのため、イソフラボンを含むサプリメントを複数利用される際は摂取量にお気をつけください。
アグリコン型イソフラボンのワルファリンに対する作用に関する報告(論文)は今のところ確認されておりません。 ただ、アグリコン型イソフラボンには、血液をサラサラにする働きがあります。 そのため、血栓症を予防する薬と併用すると作用を助長する可能性がありますので、 ご利用される際はかかりつけの医師に確認いただいた上でご利用いただくようお勧めしております。
アグリコン型イソフラボンのアスピリンに対する作用に関する報告(論文)は今のところ確認されておりません。 ただ、アグリコン型イソフラボンにも血液をサラサラにする働きがあります。
そのため、血栓症を予防する薬と併用すると作用を助長する可能性がありますので、
ご利用される際はかかりつけの医師に確認いただいた上でご利用いただくようお勧めしております。
併用は特に問題はありません。 ただし、イソフラボンの女性ホルモン様作用を期待して併用される場合は、残念ながらイソフラボンの効果はあまり得られないかもしれません。 といいますのも、イソフラボンの女性ホルモン様作用は、エストロゲン(HRT含む)の1,000分の1~10,000分の1の程度の強さしかありません。 薬を服用中は、十分に体内にエストロゲンが満たされている状態ですので、その状態でイソフラボンを摂取しても、 薬の作用を超えてイソフラボンが強いエストロゲン様作用を示すことは考えにくいためです。 ただし、胚芽から抽出したダイゼインが豊富なイソフラボンには、高い抗酸化作用が認められておりますので、 女性ホルモン様作用以外の効果を期待して、利用されるのであれば十分にメリットがあると思います。 なお、HRTを服用されていた方を対象に、イソフラボンに切り替えて更年期指数(SMI)の変化を確認した試験では、変化がなかったことがわかりました。 そのため、HRT療法の後の健康維持としてのイソフラボンの利用もお勧めできると考えております。 しかしながら、医師の治療方針もございますので、ご利用の際は必ずかかりつけの医師に相談の上、ご利用いただくようお願いしております。
基本的には問題ありません。
特に女性の健康に広く使われる加味逍遙散や桂枝茯苓丸、当帰芍薬散などとの漢方とは相性がよいようです。
そのほか、併用について心配なことがございましたら専門医に相談されることをお勧めいたします。
サプリメントからイソフラボンを摂取する場合の1日の上限摂取量は、食品安全委員会の評価では30mgとなっております。 そのため、その範囲内でのご利用をお勧めしております。 なお、食事を含めたイソフラボンの総摂取量は、70~75mg/日が上限の目安ですので、 サプリメントをご利用された上で、お食事からも積極的に大豆食品をお召し上がりになることをお勧めいたします。 なお、大豆食品に含まれているイソフラボンは、吸収しずらい型(グリコシド型)なので、 腸内で吸収しやすい型(アグリコン型)へ分解できるよう、腸内環境をよくしておくことも、 イソフラボンを効率的に摂取するためのポイントになります。
1日健やかにお過ごしになられるよう、朝食後にお召し上がりになることをお勧めしております。
一方、眠りに関して何かお悩みをお持ちの方には、夕食後(寝る2時間前くらい)にお召し上がりになることお勧めしております。
主成分のアグリコン型イソフラボンは、摂取後2時間で吸収のピークを迎え、24時間~48時間以内には体内に排出されますので、
毎日かかさずお飲みいただくことが一番です。
現在発表されている細胞試験や動物試験の研究データでは、大豆イソフラボンには、チロシンキナーゼなどを抑制することにより子宮筋腫の細胞増殖を抑制する可能性があることが発表されております。一方で、子宮筋腫に対する悪影響については明確に示されておりません。
しかしながら、イソフラボンに対する感受性は個人差がございますので、ご利用の際は医師にご相談くださいますようお願いいたします。
※Inhibition of Leiomyoma cell proliferation in vitro by genistein and the protein throsine kinase inhibitor TKS050
Fertility and Sterility® Vol.87, No1, Jonuary 2007
※A high concentration of genistein down-regulates activin A,Smad3 and other TGF-β pathway genes in human uterine leiomyoma cells
EXPERIMENTAL and MOLECULAR MEDICINE, Vol. 44, No. 4, 281-292, April 2012
胚芽から抽出されたダイゼインが豊富なイソフラボンは、甲状腺ホルモンに影響を与えないことが確認されています。
Daidzein-rich isoflavone aglycones are potentially effective in reducing hot flashes in menopausal women Menopause: The Journal of The North American Menopause Society Vol. 15, No. 1, pp. 125/132