激しい運動をしたり、神経を使う作業を長時間続けた後は、誰でも疲労感や倦怠感を感じるもの。 しかし普通なら休息や睡眠をとることで解消できます。ところが更年期世代の女性では、疲労感がずっと続くことがあります。 以前は楽しんでいた趣味やちょっとした用事が「やりたいと思わない」、「人に会うのが面倒だ」 「外に出るのが億劫」と感じ、やる気や気力の低下、気分の落ち込みやイライラを招くことが少なくありません。
年齢を重ねると卵巣機能が衰えて、エストロゲン(女性ホルモン)が急激に減少します。そのため、エストロゲンの分泌をコントロールしている脳の部位・視床下部がいくら指令を出しても分泌されないため、視床下部は混乱を起こします。
このように、ホルモンバランスの乱れによって脳と体がアンバランスになっているのが、更年期(閉経をはさんで前後5年ずつの期間のこと)です。 こういったアンバランスをなんとか元に戻そうとして、体も脳も無理を重ねているのが更年期で、ホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・発汗)、冷え、肩こり、めまい、耳鳴り、頭痛、うつや不安感など、精神的にも身体的にもさまざまな不調が起こります。
また、更年期にあたる時期は、働き盛りで仕事の責任が増えたり、親の介護や子どもの自立など、生活面でも大きな変化が起こる時期です。これらの生活上のストレスも知らず知らずの内にこころとからだの負担になっていることも。ほとんどの方が更年期が終われば治まりますので、「自分のことがちゃんとできないなんて、怠け者かも」などと自分を責めたり悩んだりせず、「ゆっくリズム」で過ごすことが大切です。
またこの時期は、体力の低下だけでなく、健康面の変化も大きい時期ですので、食生活や運動など日常生活の中で無理せずできる健康習慣を心がけていくことが重要です。
※脳の視床下部では、ホルモンの分泌をコントロールしていますが、同時に自律神経の調整役も担っています。そのため、更年期に入りホルモンのバランスが乱れ視床下部が混乱してしまうと、自律神経のバランスも乱れてしまうのです。
自律神経は、日中にメインで働く活動的な交換神経と夜に働くリラックスの副交換神経があり、その切替がうまくいくことが良質な睡眠を得るためにも必要になります。
更年期はホルモンバランスの影響で自律神経も乱れがちですが、そんなときこそ規則正しい生活を心がけること、また呼吸を大事にすることも自律神経を整えるために役立ちます。呼吸は、吸うときは交感神経が、吐くときは副交感神経が刺激されますので、寝る前にゆっくりと吐くことを意識しながら深呼吸を行うことで、体がお休みモードになってくれます。だるさや疲れを少しでも緩和するためには、良質な休息は欠かせません。ぜひ意識してみてくださいね。
湧泉(ゆうせん)
足の指を「グー」にするとできる、足の裏のくぼみ
志室(ししつ)
ウエストのくびれの背中中央から指4本分外側
医療法人ソフィアレディスクリニック(神奈川県相模原市・佐藤芳昭院長)が行った臨床試験で、ダイゼインリッチなアグリコン型イソフラボン「AglyMax(アグリマックス)」が更年期に対する症状の改善、特に不眠や易労感の顕著な改善が明らかになりました。
医療法人ソフィアレディスクリニックにおいて、イソフラボンによるHRTの代替補完療法について検討した。
SMI指数は68±20から40±12と明らかな改善が確認された。特に、不眠(13.9±1.9→9.1±1.9)や易労感(5.5±1.8→2.8±1.1)に関するデータでは顕著な改善がみられた。
8週間で易労感のスコアが約3ポイントも改善されてるんだね!
参考文献
まずは知りたい更年期のこと
更年期
更年期以降
よくある質問
食品安全委員会のイソフラボンの評価によると、15歳以上の方を対象としています。(妊娠中および授乳中は除く) したがっ…
[続きを読む]併用は特に問題はありません。 ただし、イソフラボンの女性ホルモン様作用を期待して併用される場合は、残念ながらイソフラ…
[続きを読む]1日健やかにお過ごしになられるよう、朝食後にお召し上がりになることをお勧めしております。 一方、眠りに関して何かお…
[続きを読む]
更年期女性の約7割が悩まされる 疲れやすさ・体のだるさ