エストロゲン(女性ホルモン)には悪玉コレステロールを抑え、動脈硬化を防ぐ働きがあり、エストロゲンの分泌が盛んなうちは、若々しい血管を保つことができます。しかし更年期(閉経をはさみ前後5年)を迎えるとエストロゲンが減少するため、男性と同じように動脈硬化や心臓疾患のリスクが増加します。また、ホルモンバランスの乱れから血圧が上昇しやすくなります。 イソフラボンは、エストロゲン様作用をするため、これらのメタボリックシンドロームを抑える働きが期待できます。そのため、食事や運動などの生活習慣に気をつけていただいたうえで、イソフラボンを摂取するとより効果的です。 また、イソフラボンは大動脈の内皮細胞に対して、一酸化窒素の産生を促進し、血管をしなやかにするほか、(1)(2)大動脈内膜の脂肪沈着を抑制することが認められています。(3) 悪玉コレステロールと中性脂肪を抑え、善玉コレステロールを増やすイソフラボンは、生活習慣病の予防のためにも有効です。(4)(5)
高脂血症を含む脂質異常症や高血圧、糖尿病などの生活習慣病は、どれか1つが単独で起こるのではなく、それぞれが関連して現れてきます。その原因の第一歩となるのが肥満、特に内臓脂肪の増加であると言われています。つまり、内臓肥満によって生活習慣病が引き起こされやすい状態、それが「メタボリックシンドローム」なのです。
メタボリックシンドロームは、心筋梗塞や脳梗塞、抹消動脈疾患など心血管系の病気の原因となる状態のため、症状が進行しないよう適度な運動や食生活を気をつけるなど、普段から規則正しい生活を心がけることが大切です。
更年期になるとメタボが心配・・・ イソフラボンで予防しなくちゃ!
イソフラボンを摂取することで、総コレステロール(TC)、悪玉コレステロール(LDL)、中性脂肪(TG)の数値が有意に改善することが確認されました。 ※1995年のメタアナリシス論文では、29篇掲載されたランダム化比較試験論文の分析結果 (4) ※2005年のメタアナリシス論文では、23篇掲載されたランダム化比較試験論文の分析結果 (5)
メタアナリシスのデータということは かなり確かなものなのだね!
複数の研究結果や研究データの結果を計算してまとめる手法のこと。 メタアナリシスによってまとめられるデータは、医学分野において最も信頼の高いデータとされています。
参考文献
イソフラボンの基本のキ
イソフラボンの安全性と上限摂取量について
イソフラボンの効果
よくある質問
豆腐や納豆、豆乳などの大豆食品はさまざまな栄養素を含み、とくに女性には積極的に摂ってほしい食品です。 ただ、これら…
[続きを読む]アグリコン型イソフラボンのワルファリンに対する作用に関する報告(論文)は今のところ確認されておりません。 ただ、アグ…
[続きを読む]アグリコン型イソフラボンのアスピリンに対する作用に関する報告(論文)は今のところ確認されておりません。 ただ、アグリ…
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イソフラボンは、更年期以降のメタボリックシンドロームを抑えます!