なんだかやる気が起きない・・・、気分が落ち込む・・・、不安にさいなまれる・・・。 更年期症状は、体の症状だけでなく、心のトラブルとして現れることがあります。 どちらかというと、生真面目で責任感の強いタイプの女性がうつやくよくよ、不安感に陥りやすいといわれています。
女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、閉経前後の更年期の訪れとともにいきなり激減します。それまでリズムよく分泌されていたエストロゲンの分泌量が急に低下するのですから、体だって困ってしまいます。
一方、エストロゲンの分泌をコントロールしている脳においても混乱が起こります。というのも、更年期では脳は「ホルモンを出せ~!」と指令を送るのに、衰えた卵巣は分泌することができません。すると脳の混乱を招くことになります。
ところで、脳の中でエストロゲンの分泌を促す役割をしているのが、視床下部という部位。そしてこの視床下部は、同時に自律神経のコントロール役も担っています。そのため、視床下部の混乱はそのまま自律神経の混乱を招き、気持ちが不安定になるというわけです。
さらに、更年期では、ご主人の仕事の変化や子供の巣立ち、両親の介護など、人生の岐路に差し掛かっていることが多く、さまざまな悩みを抱える時期でもあります。 「これまで出来ていたことがなぜ出来ないのだろう」という落ち込みや、「この辛さをどうしてわかってくれないの」という周囲へのいらだちが精神的ストレスをつのらせます。この環境のストレスも、うつやくよくよを悪化させる原因となります。
ストレスは脳内物質の分泌に大きな影響を及ぼし、精神状態を大きく左右することが知られています。 例えば、「ストレスホルモン」と呼ばれるコルチゾールが増加するとイライラしたり、「幸せホルモン」といわれるセロトニンやエンドルフィンが減少すると気分が落ち込んだり、「やる気ホルモン」といわれるドーパミンが減少するとやる気が出なくなってしまいます。エストロゲンは、これらの脳内物質の分泌や活性化に関与しているといわれています。
以下に挙げるセルフケアでホルモンバランスの乱れを整え、うつ・くよくよ対策を実践しましょう!
百会(ひゃくえ)
頭頂にあるツボで、左右の耳を結ぶ線の真ん中にあり、押すとへこむ場所
神門(しんもん)
手首の横ジワの小指寄りのクボミ。温めても効果あり
まずは知りたい更年期のこと
更年期
更年期以降
よくある質問
私たち日本人は、大豆イソフラボンを含むさまざまな大豆由来食品(豆腐、納豆、味噌等)を日常的に摂取してきた長い食経験を…
[続きを読む]特に問題はありません。ただし、イソフラボンをサプリメントで利用する場合の上限値は30mg/日という評価が出ております…
[続きを読む]1日健やかにお過ごしになられるよう、朝食後にお召し上がりになることをお勧めしております。 一方、眠りに関して何かお…
[続きを読む]
更年期の3つのストレスが うつ・くよくよ・不安感を招いています。