イソフラボン倶楽部

更年期の気になる症状「不眠」

「リラックス神経」に切り替わりにくくなって起こる更年期の不眠!

どんな症状?

夜、寝床に入ってもなかなか眠れない、寝つきが悪い、疲れているのに目が冴えてしまう、夜中に目が覚めて、その後眠れなくなるなど眠りにくい状態が続きます。寝汗や冷えのために目が覚めるケースもあります。不眠が続くと昼間疲れやすく、頭痛、イライラを招きやすくなります。

なぜ起きる?その原因は?

生理の前や妊娠中に眠気を感じる人が多いことからもわかるように、女性ホルモンは睡眠と深く関わっています。 更年期に入ってエストロゲンが急激に減少すると、エストロゲンの分泌を司っている脳の部位・視床下部が混乱を起こし、視床下部が同時にコントロールしている自律神経のバランスにまで狂いが生じてきます。 自律神経には交感神経と、副交感神経があり、眠るときに働くのは「リラックス神経」ともいえる副交感神経。 ところが眠るときに副交感神経への切替えがうまくいかず、「緊張神経」ともいえる交感神経がずっと働いていると、不眠に陥ってしまいます。加えて、更年期のこの時期は、働き盛りで仕事上のストレスや人間関係の悩み、健康上の不安が増える時期でもあります。こうしたストレスも自律神経の乱れに影響します。また、ホットフラッシュがある場合は寝汗がひどくて眠れない、冷えの症状がひどい場合は手足が冷たくて十分に熟睡できないというケースもあります。

呼吸で自律神経を整えよう!

自律神経はその名の通り、私たちの意志に関係なく“自律”して働いてくれる神経です。睡眠中も呼吸や心拍が止まらずにいられるのは自律神経の働きのおかげで、心臓や肺をはじめとする内臓や血管の運動をコントロールしてくれています。

自律神経は上述のとおり、血管を収縮させ発汗を促すなど、緊張や興奮するときに働く「交換神経」と、血管を拡張させ発汗を抑えるなど、リラックスするときに働く「副交感神経」があります。意志とは関係なく働く神経ですが、私たちの意志で自律神経を刺激することができるのが「呼吸」になります。

呼吸をする際に、吸うときに働くのが交換神経、吐くときに働くのが副交感神経になります。そのため、吸うより吐く方をゆっくりと行うことで副交感神経が刺激され、体をリラックスモードにシフトすることができます。

間接照明のやさしい光の中で、すきなアロマの香りをかぎながら、ゆっくりと深い呼吸をする、良質な睡眠時間を作るために、まずは、こんな寝る前の習慣を持つことから始めてみませんか?

簡単セルフケア

  • 更年期女性イソフラボンサプリメント飲用エストロゲンに似た作用が認められているアグリコン型イソフラボンのサプリメントを上手に利用して、エストロゲン不足をやさしく補いましょう。
  • また、眠りを誘う「メラトニン」、通称“睡眠ホルモン”の原料となるトリプトファン(必須アミノ酸)やビタミンB6を食事から補うこともおすすめです。トリプトファンは、バナナや納豆、アーモンド、そばなどに、ビタミンB6は、まぐろ、さんま、サケ、バナナなどに多く含まれています。
  • 更年期女性「入浴2」
    就寝前にぬるめのお湯にゆっくりとつかり、体温を上げておくと、体温が下がるときに眠気を誘います。入浴の際には、リラックス効果の高いラベンダーやカモミール、クラリセージなど好きな香りを適量たらしてアロマバスを楽しむのもおすすめです。 アロマテラピーで大切なのは、自分の好きな香りであることです。いろいろ試してみて、お気に入りの香りを見つけましょう!
  • 朝起きたら朝日を浴びること、日中適度に運度することも良質な睡眠につながります。
  • 寝る前にスマホをチェックする習慣はありませんか?スマホのブルーライトは脳を活性化させてしまうため、眠りが浅い方は注意が必要です。
  • 更年期女性「リラックス」
    眠れないと焦るほど眠りにくくなるもの。気にしすぎず、おおらかに構えることも大切です。いったん起きて音楽を聴いたり、ストレッチなどをしてリラックス。 就寝時間にこだわるとかえって眠れなくなることも。

不眠にいいツボ

更年期不眠に効くツボ【風池・天柱】 風池(ふうち)
生え際の中心から指2本分外側のくぼみが風池、その内側が天柱

更年期不眠に効くツボ【風池・天柱】 天柱(てんちゅう)
生え際の中心から指1本分外側、風池の内側

臨床データHRT補完の代替医療(CRM)としてのイソフラボンアグリコン投与の有効性~特に血流改善の面から~(1)

医療法人ソフィアレディスクリニック(神奈川県相模原市・佐藤芳昭院長)が行った臨床試験で、ダイゼインリッチなアグリコン型イソフラボンが更年期に対する症状の改善、特に不眠や易労感の顕著な改善が明らかになりました。

試験概要<

医療法人ソフィアレディスクリニックにおいて、イソフラボンによるHRTの代替補完療法について検討した。

  • 対象: 更年期障害のある40人の女性
  • 試験期間: 8週間
  • 試験方法: ダイゼインリッチなアグリコン型イソフラボンのサプリメントを1日20~40mg飲用してもらい、SMI指数の変化を確認した。
試験結果

SMI指数は68±20から40±12と明らかな改善が確認された。特に、不眠(13.9±1.9→9.1±1.9)や易労感に関するデータでは顕著な改善がみられた。 ダイゼインリッチアグリコン型イソフラボン投与によるSMI指数の改善度ダイゼインリッチアグリコン型イソフラボン投与による症状の改善度(SMIによる検討)

8週間で不眠スコアが約5ポイントも改善されてるんだね!

参考文献

  • (1)□佐藤芳昭、阿久津正(2005): 更年期障害での「大豆イソフラボン・アグリコン」はHRTの代替療法になり得るか   日本産科婦人科学会 神奈川地方部会会誌 Vol.42, No.1: 20-25

よくある質問

Q他のサプリメントと併用してもいいですか?
A

特に問題はありません。ただし、イソフラボンをサプリメントで利用する場合の上限値は30mg/日という評価が出ております…

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Q朝と夜や食前食後など、効果的な飲み方はありますか?
A

1日健やかにお過ごしになられるよう、朝食後にお召し上がりになることをお勧めしております。 一方、眠りに関して何かお…

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Q更年期を過ぎても飲んでいいですか?
A

もちろん大丈夫です。 女性の場合、更年期以降に特に注意したいのが骨粗鬆症です。 閉経後には骨密度が年2~3%も減…

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