イライラやめまい、ホットフラッシュなど、さまざまな症状が現れる更年期。
病気でもないのに調子が悪く、家事や仕事ができずに困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ここでは、女性ホルモンの分泌のメカニズムからどうして更年期症状が起こるのか、その仕組みをみていきましょう!
女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)は、卵巣から分泌されます。
でも、卵巣が勝手に女性ホルモンを分泌しているわけではありません。
そこで、女性ホルモンの分泌のメカニズムを見てみましょう。
まず、人間の脳には、視床下部と下垂体という部分があり、ここが女性ホルモンの分泌においては“指令塔”の役目を果たしています。
脳から指令が出ると、性腺刺激ホルモン(FSH;エストロゲンの分泌を促すホルモン/LH;プロゲステロンの分泌を促すホルモン)が分泌され、卵巣を刺激します。
その刺激によって卵巣が働き、女性ホルモンを分泌するのです。
生理が順調であれば脳と卵巣の連携がうまくいっているということ。
でも、生理不順や更年期でないのにほてりやのぼせ、うつうつイライラなど更年期みたいな症状でお悩みの方はホルモンバランスが乱れているかもしれません。
というのも、脳はストレスなどの影響を受けると、卵巣へのホルモンの指令がうまく出せなくなってしまうのです。
その結果、卵巣からの女性ホルモンの分泌もうまくいかなくなり、ホルモンの分泌が乱れてしまうというわけです。
「失恋したら生理が止まってしまった」
「仕事のストレスで生理が不順になっている」
という経験をお持ちの方もいるのでは?
それだけ脳はデリケート。
女性ホルモンの分泌のためにはストレスをためない工夫も大切になってきます。
一方で、40代50代の更年期世代になるとどうでしょうか?
閉経が近づくと卵巣の機能が低下してくるため、脳から「ホルモンを出して!」と指令が送られてきても、卵巣がうまく女性ホルモンを分泌できなくなります。
すると、脳はますますホルモンを分泌させるための指令を出すようになり、アンバランスが生じます。
これが更年期症状を引き起こす原因なのです。
詳しくはこちらをチェック!
更年期障害に悩まされる理由は、エストロゲンの分泌が十分に行われないからであることがお分かりいただけたと思います。
そのため、少しでも更年期の諸症状をやわらげるには、減少したエストロゲンのパワーをフォローできるよう生活を整えていくことが大切です。
エストロゲンを分泌しやすい身体は、規則正しい生活から作られます。
仕事や家事をするときと身体を休ませるときのメリハリを大切にして、ストレスを溜めないよう工夫していきましょう。
また、ウォーキングやサイクリングなど有酸素運動を取り入れることもグッド!
適度に身体が疲れると良好な睡眠にもつながります。
毎朝同じ時間に寝起きするなど規則正しい生活習慣を送ることで自律神経が整い、ホルモンバランスの乱れによる不調をカバーしてくれます。
エストロゲンのパワー低下をフォローする方法は、生活習慣を正して自律神経を整えていくこと、そしてもうひとつ、食事からエストロゲンに似た成分を摂ることで不足を補うことができます。
それが大豆に含まれているイソフラボンです。
大豆イソフラボンはエストロゲンと分子構造が似ています。
そのため、身体の中でエストロゲンに似た働きをしてくれるため、エストロゲンの減少によって起こる更年期症状の緩和に効果があると言われています。
また、大豆イソフラボンのエストロゲン様のはたらきは、実際のエストロゲンの10,000分の1から1,000分の1程度ととても穏やか。
だから副作用の心配がなく安心して長く利用できるのがうれしい点です。
更年期は女性なら誰もが通る道。
でも、更年期の症状の程度は人によって異なります。
できるだけ、この時期を快適に過ごすためにも日々の生活リズムの改善とともに大豆イソフラボンなど、サプリメントをかしこく利用することもおすすめです。
合わせて読みたい
この記事の執筆者
大豆一筋、イソフラボン研究のパイオニア。
大豆の力で、生き生きとした“健康美”を。
よくある質問
イソフラボンの効果を効率的に得たい場合は、サプリメントでの利用をお勧めいたします。 大豆製品に含まれるイソフラボンは…
[続きを読む]豆腐や納豆、豆乳などの大豆食品はさまざまな栄養素を含み、とくに女性には積極的に摂ってほしい食品です。 ただ、これらの…
[続きを読む]大豆イソフラボンの摂取量については、食品安全委員会より「1日の総摂取量を70~75㎎、 そのうち特定保健用食品(トク…
[続きを読む]