節分と言えば「大豆をまく」「大豆を食べる」ことが定番ですが、何故節分には大豆なのでしょうか?
本記事では、節分で大豆をまく・大豆を食べる理由や豆の数の意味についてもご紹介していきます。
節分に大豆をまく習慣には、「邪気を祓い、福を願う」という意味があります。
しかし、どういった理由が由来しているのかご存じでしょうか?
日本人は昔から米・麦・大豆・あわ・ひえまたはきびの五穀には「穀霊」と呼ばれる精霊が宿っていると考えられていました。
現在でも清め行事の一環として、米を撒く行事「散米」が行われることがあります。
また大豆は米以上に粒が大きめであることから一層多くの精霊が宿ると考えられており、邪気を祓うのにはピッタリの穀物なのです。
さらに豆は「摩目」、つまり「魔の目に豆をぶつけ、魔を滅する」という語呂合わせの意味もあったとされています。
ここにきて「それなら豆を炒らなくても良いのでは?」という疑問が浮かぶかもしれませんが、生の豆を使用すると忘れた頃に芽が生えてくることがあるのですが、それは縁起が悪いとされています。
「炒る」=「射る」とかけることで、縁起が良くなると考えられているためです。
節分では「年齢+1」の個数の豆を食べます。
これは「来年も健康かつ幸せに暮らせるように」という願いからきています。
年齢の数というのは「数え年」なのか「満年齢」どちらなのかということですが、こちらはどちらであっても問題ありません。
地域によって異なるものであり、「満年齢+1」のところもあれば「数え年+1」のところもあります。
また、地域に限らず家庭毎にも違っています。
つまり「+1」という部分はきちんとした決まりがあるのですが、数え年・満年齢かという部分については特に決まりは無いということです。
参考程度として、実際のところでは「満年齢+1」という家庭が多い傾向にあります。
これは普段から一般的に利用されているのが「満年齢であるから」ということからきているようです。
本記事では、節分で大豆をまく・大豆を食べる理由や豆の数の意味についてもご紹介しました。
大豆に宿る穀霊により邪気を祓うため、「豆を魔の目に豆をぶつけ、魔を滅する」の語呂合わせ、「炒る」=「射る」の語呂合わせといったさまざまな理由があって、節分に大豆をまく習慣がつきました。
節分の際には、ぜひ当記事でご紹介した大豆をまく・食べる意味について考えながら節分を楽しんでみてくださいね。
この記事の執筆者
大豆一筋、イソフラボン研究のパイオニア。
大豆の力で、生き生きとした“健康美”を。
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