大豆イソフラボンに含まれている「ダイゼイン」という成分が、腸内細菌にサポートしてもらって変換されることで作られるのが「エクオール」です。
本記事ではエクオールの1日摂取量の目安と、エクオールを腸内で作ることができる人と作れない人の違いについてもご紹介していきます。
エクオールを生成するには、その材料となる大豆イソフラボンを摂取しなければなりません。
大豆イソフラボンは大豆に加え、豆腐・豆乳・納豆といった大豆製品の多くに含まれています。
そしてエクオールの1日の摂取目安量は、10mgとされています。
これを大豆製品から摂取するには、豆腐であれば2/3丁(200g)、納豆であれば1パック(50g)、豆乳であればコップ1杯(200g)となります。
また、エクオールは一度摂取すれば体内に蓄積されていくものではないため、これだけの量の大豆製品は毎日必ず摂取する必要があるのです。
エクオールは、すべての人が腸内で作ることができるということはありません。
そのため大豆製品を毎日摂取しても、エクオールを効果的に作り出せない人もいるのです。
エクオールを作り出すには、腸内の細菌である「エクオール産生菌」の存在が必要不可欠です。
エクオール産生菌は大半の人が体内に持っているのですが、存在していても腸内環境や大豆摂取の減少によっては「エクオール産生菌が働いていない状態」となっています。
「エクオール産生菌がきちんと働くことができる腸内環境であるかどうか」がエクオールを産生するための重要なポイントになります。
つまり、「エクオール産生菌が働いていない状態」の人は大豆イソフラボンをどれくらい摂取しても、エクオールが作られずに力を発揮することができないというわけなのです。
現在、効果的にエクオールを作ることができているのは、日本人女性の場合5割程度です。
さらに、エクオールを作り出せる数というのは年齢とともに変化するとも言われています。
また、エクオールは体内に蓄積されるものではなく、数日でほとんどが体外に排出されてしまうため、「常にエクオールを作り出せる状態」に身体を整えておくことが何より大切なのです。
本記事ではエクオールの1日摂取量の目安と、エクオールを腸内で作ることができる人と作れない人の違いについてもご紹介しました。
エクオール産生菌を活発に活動させるために、腸内環境は常にベストな状態にしておきたいものですね。
この記事の執筆者
大豆一筋、イソフラボン研究のパイオニア。
大豆の力で、生き生きとした“健康美”を。
よくある質問
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