日本の食生活において古くから利用され、日本食に欠かせない存在である「大豆」と「小豆」は、現在もさまざまな用途で使用されています。
本記事では、大豆と小豆の違いについてご紹介していきます。
「大豆」とは、マメ科のダイズ属に属している一年草です。
種子の部分が食用となっている穀類の一種類であり、「だいず」と呼ばれています。
乾燥した大豆種子は薄茶色をしています。
直径は8~10mmほどあり、豆類の中でも一般的なサイズだと言えます。
大豆はタンパク質の量も豊富で、「畑の肉」と呼ばれているほどです。
日本において五穀である「米・麦・粟・稗」に加えられる穀物です。
大豆は味噌・醤油などの調味料や、豆腐・納豆といった加工食品としても食べられています。
中国から朝鮮半島を経由して日本に伝わったのは、弥生時代初期といわれています。
昔から、日本人の食卓には欠かすことができない食べ物なのです。
「小豆」とは、マメ科のササゲ属に属している一年草です。
こちらも種子の部分が食用となっている穀物の一種類であり、「あずき」と呼ばれています。
乾燥した小豆種子は赤茶色をしています。
直径は5~7mmほどあり、大豆と比べると小さいサイズです。
また、小豆は日本の和菓子に欠かすことができない食材です。
大豆と比較すると、小豆に含まれるタンパク質は2/3程度ですが、その分デンプン質が多く含まれています。
煮ることで、このデンプンをタンパク質が包み込む形で餡粒子ができます。
日本には、炊いて作る「粒あん」「こしあん」といった餡を使って作られる和菓子が多くあります。
最中・羊羹・おしるこ・ぜんざいといったさまざまな和菓子があり、すべてにこちらの餡が使われています。
原産地は東アジアとされているのですが諸説があり、日本が起源であるという説もあります。
大豆も小豆もマメ科に属している植物の種子にあたるものですが、双方はまったく異なる豆の種類です。
大豆はマメ科のダイズ属に属している植物種子であり、味噌や醤油、豆腐・納豆といった食品に使用されています。
小豆はマメ科のササゲ属に属している植物種子であり、和菓子を作る際に用いられる餡の材料に使われています。
本記事では、大豆と小豆の違いについてご紹介しました。
大豆と小豆は日本の食文化においてどちらも欠かせない穀物ですが、使われる用途がそれぞれ異なります。
双方もどちらも栄養分がしっかりと含まれているため、摂取することで生活習慣病予防・美容効果など嬉しい効果を多く得ることができるでしょう。
普段の生活に積極的に豆を取り入れていきたいところです。
この記事の執筆者
大豆一筋、イソフラボン研究のパイオニア。
大豆の力で、生き生きとした“健康美”を。
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