大豆には非常に多くの栄養素が含まれています。
本記事ではそんな「畑の肉」と呼ばれる大豆のスゴさ、そして大豆タンパク質の健康効果についてご紹介していきます。
「畑の肉」と呼ばれるほど、タンパク質の量が豊富です。
また鉄分も含まれているほか、カルシウムは牛乳と同量が含まれています。
さらに大豆には脂質量は少なく、タンパク質が摂取できる肉類には含まれていない食物繊維も多く含まれています。
食物繊維は腸内の環境を整えてくれる作用もあるため、下痢・便秘ぎみの方にはぜひ摂取いただきたい成分です。
食物繊維を摂取するためには豆乳や豆腐などよりもゆでた大豆・納豆・おから・きなこといった、大豆を丸ごと食べることができる食材を選ぶとよいでしょう。
日本人は食物繊維が不足しがちと言われているため、大豆を積極的に摂取するのが良いですね。
大豆タンパク質に期待できる健康効果について見ていきましょう。
特定の食品に含まれる必須アミノ酸の構成比から栄養価を評価する方法があり、「アミノ酸スコア」と呼ばれています。
必須アミノ酸とは、体のタンパク質を構成する20種類のアミノ酸のうち、体内で合成できず食事から摂取することが不可欠な9種類のアミノ酸のことです。
アミノ酸スコアは、各必須アミノ酸が基礎値に対して、どれくらいの割合含まれているかを数値化したもので、各アミノ酸が100に達したものが良質なタンパク質ということになります。
以前まで、大豆タンパク質のアミノ酸スコアは過小に評価されていたのですが、現在では、100とされています。
吸収率も95%以上と非常に高く、体内でほとんど利用することができるタンパク質であるとされています。
消化には時間がかかるため腹持ちも良く、ダイエットをされている方には嬉しいポイントかと思います。
大豆イソフラボンには「女性ホルモン様作用」があると言われています。
現在でも、生活習慣の乱れにより引き起こされる身体への負担を、正常な状態に近づける多くの働きが解明されてきているのです。
また、イソフラボンの中には「ダイゼイン」「ゲニステイン」といった種類がいくつかあり、その種類によって働きも少しずつ異なります。
本記事では「畑の肉」と呼ばれる大豆のスゴさ、そして大豆タンパク質の健康効果についてご紹介しました。
ご紹介した栄養素・健康効果以外にも、大豆には多くのメリットがあります。
今後もまだまだ大豆が持つ力は見つかっていくことでしょう。
それぞれの栄養素・健康効果を把握したうえで、積極的に摂取していきたいものですね。
この記事の執筆者
大豆一筋、イソフラボン研究のパイオニア。
大豆の力で、生き生きとした“健康美”を。
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