大豆には食物繊維が含まれていることをご存知でしょうか?
また、一口に食物繊維と言っても、それには「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」という2つの種類があるのです。
本記事では、大豆に含まれる不溶性食物繊維と水溶性食物繊維についてご紹介していきます。
食物繊維は、人の消化酵素では消化することができない「難消化性成分」を指します。
「お腹に良い」というイメージをお持ちの方も多いかと思います。
ただ食物繊維は消化されにくいことから、ひと昔前には身体に不要な要素であるとされていました。
しかし現在では健康のための重要な役割を果たしているため、「第6の栄養素」と言われています。
厚生労働省による「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、食物繊維の1日あたりの摂取目標量は、18歳以上の男性は21g以上、女性は18g以上と指定されています。
近年の平均摂取量は14g前後だと推定されており、目標量からは大きく下回っているという現状があります。
ただ、極端な過剰摂取にも注意が必要です。
主に野菜などに含まれているのが「不溶性食物繊維」です。
糸状のものや、細かな穴がたくさん空いている多孔質のものがあり、ザラザラ・ボソボソとした食感があります。
高い保水性を持ち、水をよく吸収することが
食べると胃・腸の中で水分を吸収し、数十倍にも大きく膨れ上がります。
噛み応えがあるため、自然とよく噛んでから食べるようになるというメリットがあります。
また咀嚼回数が多くなると食べ過ぎを防止することができるうえ、便のかさが増すので大腸が刺激され、便通がスムーズになります。
わかめ・ごぼう・こんにゃく・芋・大麦といった食品に含まれているのが、「水溶性食物繊維」です。
水溶性食物繊維は、ねばねば感のあるもの・サラサラ感のあるものなどさまざまなものがあります。
粘着性が強いためコレステロールを吸着し、体外に排出してくれます。
ナトリウムも排出することができるため、高血圧の予防にもつながります。
そのほか、食後の血糖値が上がりにくいとも言われています。
本記事では、大豆に含まれる不溶性食物繊維と水溶性食物繊維についてご紹介しました。
大豆には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維、どちらの食物繊維も含まれています。
大豆を摂取することで腸内全体にわたって嬉しい効果を得ることができるのです。
この記事の執筆者
大豆一筋、イソフラボン研究のパイオニア。
大豆の力で、生き生きとした“健康美”を。
よくある質問
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